こんにちは。ヘルパーのカジくんです。
カジくん、先日、「長岡京市社会福祉大会」で行われた講演会に参加してきました。講演会のテーマは「聴覚障害者と防災」で、さかい聴覚障害者防災ネットワーク委員長で防災士の高塚さんが話をしてくださいました。
高塚さんは自身も聴覚障害者であり、長年、一級建築士として勤めておられました。その中で防災の大切さや災害時の障害者への対応の必要性を感じ、防災ネットワークづくりを進めておられます。講演では、今年の能登地震など多くの過去の災害での教訓を例に挙げながら、障害者、健常者ともに役立つ防災の話をしてくださいました。
講演の中で、高塚さんが参加者に対して出題された防災クイズがありましたので、それをみなさんにも紹介しますね。
問題1 高層ビルで地震に遭ったら、どういう行動をするべきか。
①オフィスの部屋に逃げる
②エレベーターホールに逃げる
③非常階段で地上を目指す
問題2 南海トラフなどの巨大地震に備えるため、最低何日分の非常食を用意するのが良いか。
①3日分
②7日分
③1ヶ月分
問題3 飲料水は7日間で一人分の場合、2リットルのペットボトルを何本以上備蓄したら良いか。
①7本
②11本
③18本
問題4 避難所の生活で体調管理するのに役立つものはどれか。
①お茶
②ビタミン剤
③チョコレート
みなさん、どれが正解だと思いますか。(正解は最後に書きますね)
高塚さんはこんな防災クイズを随所に入れながら、自身は手話で講演をされ、最前列のスタッフの方が交代でその手話をアナウンスして、私たち参加者に届けてくださいました。
「聴覚障害者に対して災害時に注意すべきこと」として、音声での情報だけでなく視覚的な情報の提供もしっかりと行うことや、日ごろから避難の必要性や避難方法などの判断能力を身につけるために避難所までのコースを歩いておくなどの日常的な準備をすることや、避難行動を助ける避難支援者などの人的配置が必要であることなど、高塚さんから障害者、健常者を越えた災害時への備えを説いていただき、有意義な時間となりました。
答え
問題1 ②エレベーターホール
(なるべく広いところへ。「エレベーターで逃げる」とは言ってませんよ)
問題2 ②7日分
(あるにこしたことはないけど、そんなに備蓄しておけない)
問題3 ②11本
(一人に必要な1日分は3リットルなので、3✕7で21リットル)
問題4 ②ビタミン剤
(やはり、避難所では栄養の補充が必要なため)
みなさんも日ごろから防災意識を高め、災害時はともに声をかけて助け合える地域づくりを構築していきましょう。